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お知らせ&トピックス

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ファミリー・ホスピス便り

ファミリー・ホスピス便り vol.11

こんにちは、ファミリー・ホスピス株式会社でございます。

本日7月28日は、何の日だろうと思って調べてみたら、語呂合わせが多い日でした。
語呂合わせにちなんだ記念日が3つもありました!
●菜っ葉の日[な(7)っ(2)ぱ(8)]
 葉物野菜を食べて夏バテを防ごう
●なにわの日[な(7)に(2)わ(8)]
 大阪市浪速区が制定
●なにやろう?自由研究の日[な(7)に(2)や(8)ろう?]
 株式会社ベネッセコーポレーションが制定

同じ数字でもいろいろな語呂合わせができて面白いですね。

さて、早速ですが当社が運営しているがん・神経難病の方のためのホスピス住宅での事例をご紹介いたします。


「外の空気や季節を五感で感じる ~リハビリでの取り組み~」

池上ハウスのそばには「呑川(のみがわ)」という川が流れており、
その川沿いには可憐な花を咲かせる草花や、
どこかの花壇から飛んできた種が自然と芽を出し、季節に合わせて色々な表情を見せています。
そして池上ハウスの敷地内にはクチナシの木がたくさん植えられており、
6月の後半になると白い花をたくさん咲かせ、辺りにその甘い香りを漂わせています。

リハビリでは、利用者様を屋外の散歩にお連れして、春は桜やタンポポ、梅雨は紫陽花、
夏はおしろい花、秋は紅葉、冬は椿と、外の空気や季節に触れていただき、
身体だけでなく精神・認知へのリハビリも心がけています。
お部屋の壁や天井ばかりを見て生活するのではなく、部屋の外に出て草花たちを見、
香りを楽しむということは、身体全体を覚醒させることにつながります。

体調の良い時は車いすを使って近所の川沿いや公園まで足をのばせるのですが、
病状が徐々に進行してくるとなかなか外に行けなくなってしまいます。
そんな時は、少しでも外の空気や季節を感じていただくために、
草花をコップに生けて、リハビリの時にお部屋にお持ちしています。

90才台後半、直腸がんの女性がいらっしゃいます。
その方は入居時からすでに寝たきりの状態で、ほとんど発語もない方だったのですが、
息子様から「花の好きな母でした」とお伺いしたので、
リハビリの時に川沿いのお花と敷地内のクチナシの花をコップに生けて、
ご本人のベッドサイドに持っていきました。
「お花を持ってきましたよ」とお声かけをすると、その方は うっすらと目を開け、
お花を見つめ何度かコクコクとうなずいてくださいました。
その表情は少し微笑んでおり、息子様もその様子を見て喜んでいらっしゃいました。

翌週またお花を摘んで持っていきましたが、先週より覚醒や反応が良く、
ギャッジアップをしてもバイタルは安定していました。
もしかしたらと思い息子様のご了承を得てリクライニング車椅子に乗っていただくと、
さらに表情が良くなり、短時間ですが屋外に出ることができました。
そして敷地内のたくさんのクチナシの花を顔のすぐそばに見ていただくと、
小さな声で「きれい」と一言だけ言葉を発してくださいました。
クチナシを背景に息子様と並んでいただきカメラを向けると、
しっかりとレンズを見てくださり、ご本人よりもうれしそうにしている息子様と
写真を撮ることができました。
その写真はお部屋に貼り、息子様にも同じものをお持ち帰りいただきました。

これからも、ご本人やご家族の喜びの時間を作るためのリハビリを続けていきたいと思います。

ファミリーホスピス池上ハウス
理学療法士 青木佐知子


いかがでしたでしょうか?
当社のホスピス住宅では、ご入居者様に寄り添い自己実現のお手伝いができるように日々取り組んでおります。
今後とも【ファミリー・ホスピス】を何卒よろしくお願いいたします。