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お知らせ&トピックス

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ファミリー・ホスピス便り

ファミリー・ホスピス便り vol.14

こんにちは、ファミリー・ホスピス株式会社でございます。

明日、9月23日は『秋分の日』
一年の中で昼と夜の長さがほぼ等しくなる日を春は『春分の日』、秋は『秋分の日』と定めています。
そのため、毎年日付を変える特殊な祝日ですね。
天文学に基づき祝日を決定することは、実は世界的に珍しいのだそうです。
季節を大切にする日本ならではの祝日と言えるかもしれませんね。

さて、早速ですが当社が運営しているがん・神経難病の方のためのホスピス住宅での事例をご紹介いたします。


「SLの車両内に入りたい ~リハビリでの取り組み~」

80歳台の男性、胃がんとCOPDを患っていた利用者様のお話です。
入居時は廊下を自由に歩き、毎朝ラウンジに来てコーヒー片手に新聞を読むのが日課でした。
その後症状が進行し、呼吸苦や歩行のしづらさが出てきてお部屋に閉じこもりがちになった頃、リハビリの依頼がきました。

リハビリでは、呼吸苦を減らすための筋トレ、体力や歩行バランス改善のための練習、酸素療法のボンベの使い方の指導などを行いました。
またご本人は外の空気を吸うことが何よりも好きだったため、車椅子介助で外に出て、コンビニでスポーツ新聞を買ったり、近所の公園に散歩に行ったりしました。
リハビリの効果が徐々に出てきて、呼吸苦が減少して歩行も安定してきたため、酸素ボンベを携えながら再びラウンジで姿を見かけることが増え、ご本人は自信を取り戻しつつあるようでした。

しかしある日、車いすでの散歩中に公園のトイレを使うことになり、入り口の段差1段の昇降で介助がかなり必要だったことを経験したことで
「この程度の段差も登れなくなったんだなあ」
と再び落ち込む様子が見られました。

その後しばらくして別の公園に行った時、公園内にSLの車両が置いてあるのを見つけると、声をあげて喜びました。
実は昔から大のSL好きだったそうで、SLをバックに記念撮影をして部屋に写真を貼りだすと、本当にうれしそうにしていらっしゃいました。
その後もSLを見に行き、車両内に入れる外階段が14段ついているのを見ると「中を見たいのになあ・・・」とつぶやきました。
「じゃあ、階段上れるようになってぜひ中を見に行きましょう」と提案すると、「いやームリだよ」と首を横に振ります。
先日の公園トイレの1段昇降のことがあったため、14段の階段はご本人にとってかなり高いハードルだと感じているようでした。
しかしリハビリの評価としては、公園トイレの段差以降、下肢筋力の改善も重点的に行っていたため
おそらくもう少し練習をすれば、病状が進行するより前にあの階段も登れるかもしれないと判断していました。
そこでご本人に、「SLの外階段を上って車両内を見ること」を目標に、段差・階段の練習をしていくことにしました。

ハウス内階段の1段から練習を始め、少しずつ段数を増やし、1か月半後にはとうとう14段の昇降を達成!満を持してSLの公園に向かいました。
外階段の下に車椅子を止め、携帯酸素のバッグを肩に担ぎ、ご本人の脇に手を添えて立っていただき・・・
ご本人と同様私もまたドキドキしながら1段1段登りました。
踊り場で立ち止まって呼吸を整え、そしてまた登り・・・
ついに無事に車両内に入ることができました!
ご本人は登るときの緊張感が解けず、車両内での写真撮影では笑顔が少しひきつっていましたが、それでも「登れたなあ」と非常に感慨深そうにしていました。

そして登りよりも転倒リスクの高い階段の下りこそ1段1段慎重に、酸素バッグを担ぎながらの介助で、私はご本人よりも汗だくになって降りてきました。
そして無事に車椅子に座っていただいたところでやっと、お互い心からの安心と満面の笑みで喜び合いました。

このようにリハビリでは、ご本人の「あきらめていたこと」や「やってみたいこと」を応援しています。
ファミリーホスピス池上ハウス 理学療法士 青木佐知子


いかがでしたでしょうか?
当社のホスピス住宅では、ご入居者様に寄り添い自己実現のお手伝いができるように日々取り組んでおります。
今後とも【ファミリー・ホスピス】を何卒よろしくお願いいたします。